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クラブW杯「24チーム拡大」と「夏開催」をFIFA承認 欧州クラブ側は不参加表明か
2021年から4年ごとの開催を承認 欧州クラブ連盟は徹底抗戦の構えと伊メディア報道
FIFAは現地時間15日にアメリカのマイアミで開催された理事会で、2021年に24チームでクラブワールドカップ(W杯)をスタートさせる方針を承認したとされるが、一方で欧州クラブ側は徹底抗戦の構えを見せているという。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は、W杯の48チームへの拡大案を掲げているが、それに加えてコンフェデレーションズカップの廃止と新方式のクラブW杯を自身の案として強硬に進めようとしてきた。そして理事会では、2022年カタールW杯の48チーム開催は、周辺国との外交問題を抱えるカタールと共催できる国が表れるかどうかの調査を継続し、6月に結論を出すとしている。
一方で承認されたのが、21年に6大陸連盟から24チームを集めたクラブW杯を、4年に1回のペースでスタートさせること。その日程も、6月21日から7月4日での開催になるとされた。ヨーロッパではUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とUEFAヨーロッパリーグ(EL)の4年間の優勝チームが参加し、8チームが出場するという。その意味では、すでに昨季の優勝チームであるレアル・マドリードとアトレチコ・マドリードは第1回大会に参加することになるとされた。
しかし、この全面的な改革に欧州クラブ側は徹底抗戦の構えを見せているという。ユベントスのアンドレア・アニェッリ会長を代表者とするヨーロッパの232クラブを統括するヨーロッパクラブ連盟(ECA)は、すでにFIFAに対して全クラブに大会参加の意思がないことを表明する文書を送ったとしている。
仮に欧州勢の参加がなく大会が開催されれば、全く盛り上がらないことは誰の目にも明らかだ。これから2年3カ月後の第1回大会に向けて、FIFAと欧州クラブによる対立の構図は解消されるのか、その動向は大きな注目を集めそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)