体で押し込む執念の同点弾 武藤が得た岡崎への挑戦権

自身代表で初の先発1トップ起用

 日本代表のFW武藤嘉紀(マインツ)は13日、テヘランで行われた国際親善試合のイラン戦で、後半3分に同点ゴールをマーク。2014年9月のベネズエラ戦以来となる、日本代表通算2ゴール目を決めた。

 これまで日本代表では、主に左サイドで起用されてきたが、試合前々日に「1トップになるか分からないですけど、準備はしています。監督がそこで出ろと言えば、そこで結果を出せるようにするだけです」と語っていたとおり、スタメンに名を連ねたこの日のポジションは最前線。今夏ドイツに渡って以降、主戦場としている1トップだった。

 マインツでは持ち前のスピードを生かしたプレーだけでなく、相手ゴール前の狭いエリアでDFを背負いながら巧みなポストワークもこなしている。しかし、このイラン戦では「前半はなかなか自分たちのペースを握ることができなかった」と本人も振り返ったとおり、チーム全体が思うようにボールをつなげず、後方からのロングボールにただ走るだけのシーンが目立った。

 最初の見せ場が訪れたのは、後半開始早々の3分。右サイドでボールを収めた本田圭佑(ACミラン)が、左足で中央へクロス。このボールを相手GKがクリアしきれず、競り合った武藤の体に当たって無人のゴールに吸い込まれていった。執念が呼び込んだ、自身約1年ぶりとなる代表2ゴール目は、チームを勢いづかせる貴重な同点弾となった。

 

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