日本代表復帰の香川真司をどう生かすか? 布陣別で見る森保ジャパンの「香川活用法」
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【3月シリーズでの起用法A:4-2-3-1】オーソドックスに香川を生かすなら…
オーソドックスに香川を生かし、香川に生かされる布陣。1トップ候補は3人それぞれの持ち味があるが、ディフェンスを背負いながらボールを収める大迫のような役割ではなく、裏抜けや香川と近い距離感でゴールに向かうプレーを期待するべきだ。その意味でも、トップ下に入る香川が中盤でタメやアクセントを作る意味がより出てくる。中島や堂安もいきなりボールを持って仕掛けるより、香川のところでワンクッション入ることで、より流動的で前向きな仕掛けに専念できそうだ。
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また流れのなかで中盤が逆三角形になる状況も生じやすいので、左に流れやすい香川との関係を考えて柴崎は右ボランチにしたほうがバランスは取れる。そして左で中島、香川、左サイドバックが絡んで起点になるシチュエーションが多くなることを考えれば、守備のリスクは多少あるがDF安西幸輝(鹿島アントラーズ)を起用する有効性が高くなる。
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河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。