ワンランク上のチームへ “真のリーダー”長谷部が説くサバイバルの重要性

「競争が生まれるゲームをしたい」

 日本代表は13日に、敵地テヘランでイラン戦を戦う。ワールドカップ予選と違い、懸かっているものがない親善試合だが、主将の長谷部誠(フランクフルト)は、高いモチベーションでこの一戦に臨むことを宣言している。

「明日の試合は自分たちにとって大事な試合。親善試合といえども、自分たちの中でどう捉えるかが重要。もう一つ上のステップに行くには、この試合は大事」

 大事、重要という言葉を繰り返したところに、長谷部が感じているイラン戦の意義が見て取れる。発足から半年が経過したバヒド・ハリルホジッチ体制だが、長谷部など欧州でプレーしている選手たちが参加したのは、3月、6月、9月、そして今回のそれぞれ約10日間ずつと、クラブチームで言えば1ヵ月半ほどの時間しか過ごしていない。そうした意味でも、1試合たりとも無駄にすることはできないとの気持ちが込められている。

 一方で、ハリルホジッチ監督は8日に行われたワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦から、約半数のメンバーを入れ替えることを明言している。それを伝え聞いた主将は「そういう風に監督が言っているなら代わることもある。メンバーが代わってもしっかりしたゲームができることを示し、チーム内で競争が生まれるようなゲームをしたい」と、層の厚いチームへと成長していくためのポイントだと捉えた。

 

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