守備の再建へ

　そこでミランはインテルで出場機会を失っているラノッキアをリストアップ。昨季インテルの主将にも任命され、ミランのOBで世界最高のDFと呼ばれたアレッサンドロ・ネスタ氏の後継者と期待された男だ。195センチの巨体にスピードと、テクニックを兼ね備える。ただし、度重なる故障に泣かされてきた。

　インテルのロベルト・マンチーニ監督は2シーズン前にセリエAで13得点を記録したチェルチの突破力を高く評価していることから、ラノッキアとのトレード案が急浮上している。ミランはアトレチコからチェルチをいったん買い取り、ラノッキアとトレードに出す可能性があるという。

　チェルチはアトレチコ移籍後、ディエゴ・シメオネ監督の信頼を手にできず、そこからのキャリアは暗転している。いずれもイタリア代表の主力と期待された逸材だけに、ミラノの名門同士による移籍でそれぞれキャリアを蘇生する転機となるかもしれない。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images