攻撃のための前進守備 ハリル監督が掲げた新戦術「ラディカルチェンジ」
クロップ監督の「ゲーゲンプレス」と類似性あり
日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督が、新戦術「ラディカルチェンジ」の導入を明らかにした。指揮官の発した言葉から察するに、リバプールの新監督に就任した名将ユルゲン・クロップ監督の代名詞とも言える「ゲーゲンプレス」と同様、前線からのハイプレスを日本代表にも浸透させようと画策しているようだ。
敵地アザディ・スタジアムで行われた、13日のイラン戦に向けた記者会見。日本代表のハリルホジッチ監督は、チームの取り組む課題についてこう明らかにしている。
「ゲームコントロールについて、チームが選択しないといけない。いつスピードアップするか、スピードダウンするか。日本代表がアイデンティティを求めていかなければならない。我々のアイデンティティとは、例えば空中戦、クロスで高いボールを蹴ることではない。イランは空中戦で戦うが、我々のクオリティではない。我々は違う方法を考えなければならない。グラウンダーのボールで、速いプレーを目指さなければならない。それで(相手の)背後を狙う、そして可能なら奥行きや広がりを使う。3、4人目を使う。ただ常に動きながらのプレー。できるだけ我々のFW陣が、相手のゴールに体を向けてプレーしてほしい」
局面に応じたプレー選択、攻撃における連動性などをテーマに挙げた指揮官は、続けて守備に関する新たなアプローチを口にした。