今季Jリーグで台頭する「2001年世代」 久保建英ら“17歳至宝”の歴史的シーズンに注目

今月8日にセレッソ大阪の特別指定選手として登録された桐光学園のFW西川【写真:Football ZONE web】
今月8日にセレッソ大阪の特別指定選手として登録された桐光学園のFW西川【写真:Football ZONE web】

新たな17歳がJリーグデビュー? 今季は“歴史的なシーズン”になる

 FC東京と鳥栖の試合は好機も少なく、決して面白い試合とは言えない内容だったが、17歳という若い2人の才能が芽吹いている瞬間には見応えがあった。川崎戦後に長谷川監督が「この年代の1年の成長は凄い」と語っていたが、まさにその言葉のとおりで、トップレベルでの試合を追うごとに彼らは成長し異なる姿を見せてくれる。

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 世界最高峰に位置するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやアルゼンチン代表FWリオネル・メッシも、17歳でトップチームデビューを果たしている。また、現代における世界最高のヤングスターであるフランス代表FWキリアン・ムバッペも、17歳でリーグ・アン初ゴールを記録している。彼らのその後は説明するまでもないが、17歳の時期に大きく成長し、ワールドクラスへ飛躍する第一歩を踏み出している。久保や松岡にも同じことが言え、大きく飛躍するであろう今季は“歴史的な瞬間”とも言えるシーズンで、見逃すことができない。

 久保や松岡の他にも、J2の横浜FCではFW斉藤光毅もコンスタントに出場するようになっている。そして、新たな17歳の逸材をJ1の舞台で見られるかもしれない。今年度の全国高校サッカー選手権にも出場した桐光学園FW西川潤が、今月8日にセレッソ大阪の特別指定選手として登録された。西川は2002年生まれだが、早生まれで久保や松岡と同学年になる。すでにC大阪の練習にも参加しているようで、近いうちにJ1デビューを果たす可能性がある。

 昨季Jリーグに加入したアンドレス・イニエスタ(神戸)やトーレス、今季加入したダビド・ビジャ(神戸)など、近年は大物外国籍選手の参戦に話題を奪われがちで、間違いなく大きな見どころとなっている。しかし、その陰で2001年世代が頂きを目指す第一歩を踏み出しており、今季のJリーグを見るうえでの見逃せないポイントとなっている。

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(川原宏樹 / Hiroki Kawahara)



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