“城福サンフレッチェ”が挑む大改革 世代交代&戦術変更の同時着手に見据える“夜明け”
一度は伝統のポゼッションサッカーが瓦解したなか、再び「ボールを握る」ことに着手
ただ、同一監督の下で、「(結果としての)世代交代」と「戦術変更」という二つの大改革に着手されるのは前代未聞。少なくとも、広島の歴史においては前例がない。「ポゼッションサッカーは広島の伝統」という見方もあるが、2017年にその方向性は一度、瓦解した。そこからもう一度、「ボールを握る」ことに着手する。巨大なチャレンジであると言っていい。
そのチャレンジが成功するかどうか、それはまだ分からない。青山敏弘の復帰の目処が立たたず、MF稲垣祥やGK林卓人もようやくチームトレーニングに参加した段階で「(復帰は)慎重に考えたい」と指揮官が言うレベルだ。
野津田岳人やMF吉野恭平、川辺駿や松本泰志、大迫敬介らU-24組がチームの屋台骨を支え、そこに東俊希や松本大弥、荒木隼人、森島司といった若者たちがチャンスを伺うなかで勝ち点も積み上げ、ACLも戦い、戦術の練度も上げていく必要はある。簡単なことではない。ペトロヴィッチ監督も2年かかった事業である。
しかし、この改革をやり続けていけば、広島に明るい光が射し込んでくる。今はまだその夜明け前。暗闇の中にほんの少し、朝日が差してきた状況なのだ。
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(中野和也 / Kazuya Nakano)