完全アウェーで問われる真価 “新時代の旗手”武藤に託された使命
「1トップに入る準備もしています」
あれから18年の歳月が流れ、日本代表はアジアの盟主となり、ワールドカップにも5大会連続で出場。だが、今年1月のアジアカップではベスト8でUAEに敗れ、アジアの盟主の威光は失われつつある。親善試合とはいえ、敵地アザディスタジアムで行われる13日のイラン戦には、8万人の観衆が集まると予想されている。完全アウェーで白星を重ねていくことは、日本のアジアにおける威信を取り戻す旅でもある。
「攻守にハードワーク、切り替えのところを重点的にやった。準備は出来ていますし、あとは自分が試合に出た時に良いパフォーマンスができるようにしたい。1トップになるか分からないですけど、それも準備はしています。相手も実力が伴い、引いて(守備を)固めるチームじゃない。スペースもないわけじゃない。そこで自分の良さを出していければいい。映像は多少見ました。前線の選手はポテンシャルやテクニックがあるので、気をつけていきたい。監督はFWで考えている。監督がそこで出ろと言えば、そこで結果を出せるようにするだけ。イランはいいチームなので穴はないけど、チャンスもないわけじゃない。そういったなかで、少ないチャンスを決めていきたい」
過去の因縁を知らない新世代の旗手に気負う様子はない。軽やかな様子でゴールと勝利をひたすら狙う。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2