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チェルシー史上「最悪の獲得選手20人」を英紙が発表 “石油王”が失敗した補強とは?
20位には日系フランス人の名前も
18位は現在ストーク・シティに所属するイングランド代表DFグレン・ジョンソン。ウェスト・ハムなどで活躍して03年にチェルシー入り。当時イングランドの代表的なサイドバックだったガリー・ネビル(元マンチェスター・ユナイテッド)を超えるという評判だったが、安定感がなく、クロス精度もイマイチと評価を大きく落とす結果に。「アブラモビッチ会長が最初にサインして、最初の失敗になった選手」と厳しく評価されている。結局、06年のドイツ・ワールドカップの代表入りも逃し、チェルシーから去っていった。
最後に20位に入ったのが、日系三世のフランス人で、同国の年代別代表に選ばれ続けたセビージャMFガエル・カクタ。彼の場合は少々事情が複雑で、記事でも「悪い選手ではなかった」と、パフォーマンスは問題視されていない。一方で、フランス・ランスのユースからチェルシーのユースに移籍した際に不正があったとされ、一時はFIFAからチェルシーに罰金と新規選手獲得禁止処分が下された。後にこの制裁は解除されるが、渦中の人物になったということでランクイン。本人にとっては、少々気の毒な選出になった。
アブラモビッチ会長が買収して以来のチェルシーには、常に大型補強の4文字がついて回る。補強費の額も大きく、高額な移籍金で加入する選手が多いため、プレッシャーも比例して大きくなる。特に、ゴールという結果で多くを判断される前線の選手たちはなおさらだ。チェルシー加入前の実績が申し分のない世界的な名ストライカーがズラリと名を連ねているところを見ても、大型補強の難しさを示しているのだろう。
ランキングは以下のとおり
1位:フェルナンド・トーレス(スペイン)
2位:アンドリー・シェフチェンコ(ウクライナ)
3位:クリス・サットン(イングランド)
4位:アドリアン・ムトゥ(ルーマニア)
5位:ショーン・ライト・フィリップス(イングランド)
6位:ファン・セバスティアン・ベロン(アルゼンチン)
7位:ロバート・フレック(スコットランド)
8位:ユーリ・ジルコフ(ロシア)
9位:フィリペ・ルイス(ブラジル)
10位:ハリド・ブラールズ(オランダ)
11位:マルコ・マリン(ドイツ)
12位:マテヤ・ケズマン(セルビア)
13位:ヨッシ・ベナユン(イスラエル)
14位:エルナン・クレスポ(アルゼンチン)
15位:アシエル・デル・オルノ(スペイン)
16位:スコット・パーカー(イングランド)
17位:イジー・ヤロシク(チェコ)
18位:グレン・ジョンソン(イングランド)
19位:ウィンストン・ボハルデ(オランダ)
20位:ガエル・カクタ(フランス)
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images