事実上の引退状態にあるデル・ピエロが監督業に意欲 「その可能性を考えている」

「監督という職業は魅力的なものだ」

 イタリアの名門ユベントスで長らく主将を務め、その創造的なプレーでルネサンス期の巨匠にちなんで「ピントゥリッキオ」の愛称をつけられた元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロが、監督業への意欲を見せている。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のインタビューに応じたもの。

 明確な引退宣言こそしていないものの、所属チームがなく事実上の引退状態にあるデル・ピエロは、かつて否定していた指導者への道を明確にイメージし始めたようだ。

「3年前、たしか僕は監督という形でサッカーに関わる可能性は間違いなくないと言ったはずだ。しかし、今は違う話をしたい。その可能性について考えているところなんだ。自分のビジョンを持ってサッカーに関わることができる監督という職業は、魅力的なものだと感じるんだ。僕は(マルチェロ・)リッピ、(ファビオ・)カペッロ、(カルロ・)アンチェロッティといった、偉大な経験と知性、忍耐を持つ監督たちと仕事をしてきた。その経験は、特別なものだと信じているんだ」

 3年前と言えば、ユベントスとの契約が満了になり、チームを去った時期だ。その際には多くのサポーターや関係者から、将来的にユベントスに監督として戻ってきてほしいという声が上がった。しかし、デル・ピエロはその全てを否定して、オーストラリアのシドニーFCへ旅立っていき、その後インドでもプレーした。その歳月は、彼の考えに変化をもたらしたようだ。

 

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