「遠くから見ている」 神戸MFイニエスタが語る“バルサ愛”「ファンのような立場」
2年目を迎えてすでに日本の生活に順応 指導者への道も「将来のオプション」と言及
ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、Jリーグでの2シーズン目を迎えている。その鮮やかな技術と冷静沈着な判断力は衰え知らずで日本のサッカーファンを唸らせているが、母国の全国紙「マルカ」紙の取材に答え、日本への順応が図れたこととバルサ愛を語っている。
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今季、神戸は元スペイン代表FWダビド・ビジャを獲得。そして、7日にはバルサで育った24歳のスペイン人MFセルジ・サンペールが電撃加入し、チームの“バルサ化”が想像以上のスピードで進んでいる。その先駆けとなったのはイニエスタだが、初めての海外生活、それもアジアの極東での日々に慣れたことについてこう話している。
「僕は今、より順応できているよ。毎日の生活でも、競技面でもね。変化は常にストレスをもたらすもの。フットボール面では別のクラブに移り、新たなチームメート、新しいスタジアム、別の形のライバルとすべてがその形を作っている」
リーガ・エスパニョーラからJリーグに戦いの場を移したイニエスタは以前、「パウザ(停止)」という表現を使って両者の緩急に差があるとしたが、それにも徐々に慣れてきたようだ。その一方で、古巣バルセロナにも思いを馳せている。
「時差があるので、試合を見ることはなかなか難しいよ。眠れなくなっちゃうからね。でも遠くから、落ち着いて見ているよ。僕はファンのような立場だ。彼らが上手くいっていることを願っているし、実際そうであれば良いことだね」
このように語ったイニエスタ。今後について「かつては自分自身を指導者になるタイプとは思っていなかった。だけど今は将来に向けてのオプションだ」と、指導者への道も見据えているようだ。神戸の地でフットボールの伝道師となることで何かを得たい――。謙虚ながら聡明なイニエスタなら、そう考えていてもなんらおかしくないだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)