バレンシア移籍が急浮上の本田 新天地候補が興味を示す理由は商業目的か
シンガポール人オーナーが本田に注目?
もっとも、新天地候補に浮上したバレンシアの動機も、ピッチ上にはないかもしれない。「ミラノに来た時、この選手が別の大志を抱いていたことはさておき、本田がミランのアジア商業戦略の重要なイメージキャラクターだったのは確かだが、それがチームに残留させる唯一の理由にはならない。バレンシアもまさに、このアジア市場へのアピールから本田獲得に関心を示しているのかもしれない」と、記事では指摘している。
ピッチ上でなかなか結果の出せない背番号10は、地元メディアから「マーケティングマン」と命名されるなど、営業面での功績を語られることが多い。長らく経営危機にあったバレンシアも、現在はシンガポールの企業家ピーター・リム氏がオーナーを務めている。アジア市場に注目しており、本田が「マーケティングマン」として期待を寄せられている可能性は高い。
「バレンシアのヌーノ・エスピリト・サント監督は、本田よりもっと戦術的にアナーキーではない選手が欲しいようだ」とし、本田がバレンシア指揮官の求める選手ではないと指摘している。クラブ批判により、にわかに去就問題が熱を帯びている本田は、「マーケティングマン」から脱却するために、何とかピッチ上で結果を出したいところだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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