バレンシア移籍が急浮上の本田 新天地候補が興味を示す理由は商業目的か

本田のポジションは「ベンチ要員」

 クラブ批判で物議を醸したACミランの日本代表MF本田圭佑が、来年1月にバレンシアへ移籍する可能性がスペインメディアで報じられたが、その新天地候補がアジア市場開拓の旗頭として、ベンチで燻る”ミランの10番”に注目している可能性が浮上している。イタリア地元紙「トゥット・スポルト」が、「バレンシア、本田にサイレンが鳴る」と報じている。

 記事では1年間、リーグ戦ノーゴールで結果を出せていない本田のミランでの苦境を、「トレクワルティスタ(トップ下)」などのポジション名ではなく、「パンキナーロ(ベンチ要員)」という言葉で定義している。その一方、「日本代表でプレーすれば彼は変わる」とし、8日のシリア戦で1得点1アシストをマークしたプレーを紹介。「(FW宇佐美への)ヒールでのアシストはスペインでかなり注目された」と、3点目をお膳立てしたプレーはスペインで評価されたという。

 リーグ戦で2試合連続出場機会のなかった本田は、4日のナポリ戦後にクラブ、シニシャ・ミハイロビッチ監督、イタリアメディア、サポーターへの批判を公然と行った。日本代表招集間際の批判で、本田とクラブの関係は悪化したという。「確かに少し冷めている。失望させるリーグ序盤だった。ジェノア戦でもナポリ戦でも彼のプレーは見られなかった。そのことで、ナポリ戦後の彼の表明もクラブ側は全く気に入らなかった」と、記事では指摘されている。

 日本代表からミラノに戻ってくる本田には、苦境が待ち受けているかもしれない。クラブ側は本田に罰金を与える方針で、ミハイロビッチ監督は本田に事情聴取を行う方針であることを、すでに明らかにしている。現在、指揮官は4−4−2システムをテストしているが、「この布陣でミハイロビッチが挽回すれば、本田はさらにプレー機会がなくなる」とも報じられた。

 

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