本田の語るハリルジャパン再生論 前進の鍵は「距離感」と「90分間コンパクト」にあり
アジアで失った威信を取り戻すジャパンリバイバル
ゲームの中でメリハリを効かせつつも、ギアを上げる時間を長くすることに挑戦したいと語る。猛暑の中で戦ったシリア戦から中4日と、決して長くはない調整期間の中でそれが実行できるかどうか、コンディション調整の良し悪しもイラン戦のピッチに表れるだろう。メンバー構成もハリル監督がこのイラン戦をどのように捉えるかにかかってくるが、本田自身はただの親善試合という一言で終わらせる気はない。
「やはり勝たないといけない。それは向こうにも同じこと。厳しい試合になるのは予想される。その意味というのは若い選手も理解していると思いますし、意地はかかっている」
日本代表としてのプライドにかけ、勝利を求めることを誓った。順当に行けば、イランは最終予選でワールドカップ行きの切符を争うことになるだろう相手だ。中東の強豪に対し、アウェーでどれだけの戦いを見せることができるのか。名門ミランで10番を背負う男は、内容と結果の両方を追い求める気構えでいる。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images