本田の語るハリルジャパン再生論 前進の鍵は「距離感」と「90分間コンパクト」にあり
「微妙なズレを繰り返したくない」
一方で、「イランがシリアより激しく(プレスに)来るのは予想される」と語り、13日のイラン戦ではよりプレッシャーを掛けられた状況を想定している。
「球際のところで失うというのは想定される。失うこと自体はいいんですけど、距離感を遠くして失うんではなくて近くして失う。もちろん、失わないようにプレーをしつつも、失った場合もその瞬間もプレスをかけられるか。頭の中ではできているんで、あとはどれだけピッチの中でできるか」
ボールを奪われた後の反応が重要だと語った。もちろん、大前提としてボールは奪われない方が良いとした上で、“取られないようにすれば、奪われた後のことを考えなくていい”という発想は危険だということだ。そこに必要なのが、距離感だと語る。選手同士が近い距離にある場面でのボールロストは、すぐに複数の人数で囲い込むプレスにつながるが、ここが孤立した状態で奪われるとカウンターの起点になってしまう。そのためには、全体をコンパクトにした上で、高い運動量も求められる。
「90分間コンパクトにやりきるのは現実的には不可能なんですけど、それをどれだけ大事な場面で、勝負所で実行するか。あとは90分に限りなく近い、挑戦ができればなと思います」