「競争力を立証」 ACL韓・中・日の“明暗”に韓国紙が注目「無敗はKリーグが唯一」
韓国は初出場の2チームを含めた4クラブが2勝2分と東アジア勢で唯一の無敗
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ初戦は、各国クラブで明暗が分かれた。韓国メディアは「Kリーグ4チームが幸先の良いスタートを切った」と大々的に伝えている。
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ACL初挑戦となった大邱FCは、元日本代表MF本田圭佑擁するメルボルン・ビクトリーをアウェーで3-1、3年ぶりのACL制覇を狙う全北現代も北京国安(中国)をホームで3-1と下した。
また、ACL初出場の慶南FCもホームでベルギー代表MFマルアン・フェライニが在籍する山東魯能(中国)に2-2で引き分け、蔚山現代もアウェーでシドニーFC(オーストラリア)と0-0で引き分けた。
韓国スポーツ紙「MKスポーツ」は「Kリーグ、ACL“無敗”でスタート…韓・中・日の中で唯一」と見出しを打ち、「Kリーグ4チームの第一歩は軽い。グループリーグ初戦で2勝2分を記録した」と伝えた。そのうえで、記事では「東アジア地域の韓・中・日リーグの中で、無敗はKリーグが唯一だ。Jリーグは2勝2敗、中国スーパーリーグは2勝1分1敗の成績だった」とし、Kリーグ勢のACL制覇に期待を込めていた。
全北現代と蔚山現代は、過去にもACL制覇の実績があるため、アジアでもある程度実力が認められているクラブだ。一方、市民クラブでもある大邱FCと慶南FCは、Kリーグでも強豪とは言い難い。だが、そんな偏見を吹き飛ばすように「アジアのクラブ対抗戦でも競争力を立証した」と同紙は称えていた。
まだ始まったばかりのACL。Kリーグクラブの勢いがこのまま続くのか注目だ。
(金 明昱 / Myung-wook Kim)
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。