なでしこJ、女子W杯“前哨戦”でイングランドに0-3完敗 高倉監督「派手にやられた」
フランス女子W杯で同組の相手に前半だけで3失点、嫌な印象を残す結果に…
なでしこジャパンは現地時間5日にアメリカで開催中の国際親善大会シービリーブス・カップの最終戦でイングランドと対戦したが、前半に守備が崩壊して0-3の完敗。厳しい現実を見せつけられた。
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イングランドとは6月に開幕する女子ワールドカップ(W杯)フランス大会で、グループリーグ同組という点で前哨戦としての注目も集めた。今大会では初戦で開催国アメリカに2-2と引き分け、第2戦ではブラジルに3-1と勝利。イングランドと勝ち点4で並びながらも、得失点差で優位に立って第3戦を迎えた。なでしこは勝利すれば自力で優勝、引き分けてもアメリカ対ブラジルの結果次第で優勝という状況で迎えた。
しかし、この日のなでしこはイングランドに厳しい現実を見せつけられた。まずは前半12分、中央突破を許すとMFスタニフォースに右足ミドルを決められてあっさりと先制を許した。さらに同23分、イングランド右サイドからのスローインでDF大賀理紗子が前を向かれてしまうと、ペナルティーエリア内の深くまで侵入されてからのクロスをMFカーニーに頭で叩かれて追加点を許した。
そして同30分には、イングランド右サイドへのロングボールがFWミードにつながると、そのままドリブルで持ち込まれ、DF鮫島彩の目の前から左足シュートを突き刺されて前半だけで3失点。第2戦までピンチが多いなりに粘りを見せてきた守備陣だが、この日はイングランドに決定力を見せつけられた。
高倉麻子監督は、6人の交代が許されているうちの4人をハーフタイムで使った。後半に入るとマイボールを前線につなげていく部分では向上し、敵陣でゲームを進める展開に持ち込んだ。そのなかで鮫島や途中出場のMF籾木結花がペナルティーエリア内からシュートを放つ場面も作ったが、枠を捉えられずに反撃の1点が遠い時間が流れた。
その後もMF杉田妃和やFW小林里歌子がイングランドのゴールを脅かしたものの、最終的には無得点のままタイムアップ。女子W杯での対戦に向け、イングランドを率いるフィル・ネビル監督がFIFAのインタビューに話していた狙い通りとなる、嫌な印象を残す結果になった。