バルサがロイスに続き、MLSで真価を発揮するイタリア代表MFに興味

将来を嘱望されたジョビンコも28歳

 1月の移籍市場からFIFAによる移籍禁止処分が解けるバルセロナだが、水面下で選手補強に積極的な動きを見せている。アタッカー陣の補強として、現在カナダのトロントFCでプレーするイタリア代表FWセバスティアン・ジョビンコが浮上していると、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じた。

 イタリアの名門ユベントスの下部組織出身のジョビンコは、10番を長らく背負った元イタリア代表FWアレッサンドロ・デルピエロの後継者となり得る存在として将来を期待されていた。だが、十分な実績を残すことができず、レンタル移籍を繰り返してきた。その後、アメリカ・MLSに参入しているカナダのトロントFCへと加入していた。同紙によると、5年契約で年俸は600万ユーロ(約8億1000万円)+ボーナスという破格の条件だという。

 一方で、バルセロナは大黒柱のアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが負傷離脱中で、ルイス・エンリケ監督がアタッカーの補強をクラブ側にリクエストしていると報じている。その獲得リストに、ドルトムントで日本代表MF香川真司などと「ファンタスティック4」の一角を構成するドイツ代表MFマルコ・ロイスと、ジョビンコの名前が記されているというのだ。ロイスに対しては、最低でも3000万ユーロ(約41億円)の移籍金が必要で、ジョビンコに対しては前述したような高額年俸という障害があるが、バルセロナにとっては、その金額は問題になっていないと伝えられている。

 カナダ移籍後は30試合出場で21ゴールと、すでに同国のスーパースター扱いを受けているとされるジョビンコ。アントニオ・コンテ監督が指揮を執るイタリア代表にも復帰し、そのキャリアは再上昇を見せている。かつて、名将マルチェロ・リッピ監督に「ジョビンコのフリーキックは、ピルロ以上だ」と評価された精度の高いキックも大きな武器。28歳になり、北米で真価を発揮しつつあるジョビンコは、世界最高峰のクラブに加入することになるのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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