「このままじゃダメだと…」 FC東京MF東慶悟、紆余曲折の7年を経て描く“10番像”
7年前と異なる“10番”の姿 「熱くなるほうが格好いいって思えるようになった」
「もともとは、そこまで熱くなるタイプじゃなかった。どちらかというと、冷めてプレーしていた。それが格好いいんだよ、それがプロみたいな、ね(苦笑)。でも、そういうのも終わって周りのことを意識しなくなった。気づけばプロになって10年が経った。今は、逆に熱くなるほうが格好いいって思えるようになった。そういうほうが、リズムがいいというか、自分で声を出している時のほうがプレーでもスイッチが入る。
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本当は、もともと熱いんだけれど、それを上手く隠そうとしたりしていたところもあった。だから殻を破れなかったのかも。自分では今も殻を破ったとは思えないけれど、自分を少しは出せるようになったとは思います。
正直、いきなり10番とキャプテンを任されて重圧も大きい。代表まで意識が回らないというのが本音。でも、自然とついてくるものだと思っている。10番でキャプテンなら自然と、そこも意識するようになる。あらためて意識するのではなく、自分の責務をまっとうしたうえで、そういった舞台に立てればいい」
東にとって、さらなる変化の年が始まった。見た目以上に熱く、誰よりも走り、戦う10番だ。自らと重なるように、燻ってきた首都クラブの先頭に立つ。今の東は、その背番号が7年前よりもずっと似合っている。
[PROFILE]
東慶悟(ひがし・けいご)
1990年7月20日生まれ、福岡県出身。178センチ・72キロ。大分U-18-大分-大宮-FC東京。J1通算250試合26得点、J2通算29試合6得点(19年3月3日現在)。2012年ロンドン五輪代表で活躍し、13年からFC東京でプレー。今シーズンから背番号10を継承し、キャプテンを務める。第2節の湘南ベルマーレ戦で今季初ゴールを決めた。
(馬場康平 / Kohei Baba)