浦和監督、今季3戦未勝利で“ノーゴール”も選手の姿に「自信」 ACL初戦へ必勝態勢
2年ぶり3度目のアジア制覇へ、本拠地でブリーラムと対戦 白星スタートを飾れるか
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督は5日、翌日に控えたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の初戦ブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦に向けた前日練習に臨み、「ホームで戦う非常に大事な試合だ。ここで勝利を収めることができれば良い」と必勝を期した。
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浦和はシーズンが開幕してから公式戦3試合を戦い、1分2敗と苦しんでいる。さらに3試合連続ノーゴールという状況にあるが、オリヴェイラ監督は「私たちは非常にタフなトレーニングを積み上げながら、3試合ではなく60試合を戦えるように準備している。そして選手たちも規律を守り、私たちの指示を実行してくれている。その姿を見ると私は、自信を持ってシーズンをポジティブに捉えることができる」と、チームに対する信頼を失っていない。
浦和の入ったG組は全北現代(韓国)、北京国安(中国)、ブリーラムが同居し厳しいグループと予想されている。指揮官も「相手は非常に質の高い3チームだ。とてもレベルの高い選手たちが揃っていて、ACLを戦い慣れているチームでもある」と警戒する。だからこそ、ホームゲームの重要性が非常に高い。
2017年に2回目のACL優勝を果たした浦和だが、その勝ち上がりではホームゲームでの強さが際立った。決勝トーナメントに入ってからは、常に2戦目がホームの抽選を引き当てたが、アウェーの2分2敗に対してホームでは4戦全勝。済州ユナイテッド(韓国)や川崎フロンターレを相手にホームでスコアをひっくり返した。それだけに指揮官も「過去の大会を見ても、ホームで勝ってアウェーで良いパフォーマンスを見せたチームがグループを突破している」と、ホームでの勝ち点3スタートが重要であるとの考えを示している。
直近のリーグ戦では、北海道コンサドーレ札幌に本拠地で0-2と敗れた。それから中3日での試合ということもあり、先発メンバーの変更も視野に入る。リーグ開幕戦ベガルタ仙台戦の前日記者会見では「秘密はない」とメンバーを予告した指揮官だったが、今回に関しては「私たちは常に次の試合に、より良いと思える形で戦いたい」と明言を避けた。
浦和にとって、3回目のアジア制覇を目指す戦いがスタートする。昨季は前回王者としての出場を逃したものの、天皇杯の優勝でアジアへの帰還を果たした。オリヴェイラ監督が「ACLを戦うことができるのは光栄だということ。非常に難しい、同時に非常に魅力的な大会だと思っている」という舞台で、リーグ戦の悪い流れを払拭する好スタートを切りたいところだ。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)