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リバプールの舵を握った名将クロップ 新天地で待ち受ける最大の障壁とは?
63億円の男、ベンテケの存在
「ゲーゲンプレス」は高い位置からの激しいプレッシングが肝となっている。そのため、前線にいる選手の惜しみないハードワークが大前提の戦術となる。
ドルトムント時代はMF香川真司、MFケビン・グロスクロイツ(現ガラタサライ)ら中盤の選手のみならず、最前線のFWロベルト・レバンドフスキ(現バイエルン・ミュンヘン)も、激しいプレッシングに労を惜しまなかった。
一方、リバプールは今夏、前線の新たな軸として、63億円という巨額を投資し、アストン・ビラからFWクリスチャン・ベンテケを獲得した。
ベンテケは、アストン・ビラで3季連続の2桁得点をマーク。通算49ゴールをあげ、そのポテンシャルの高さを遺憾なく発揮してきた。下位クラブで圧倒的な得点力を誇示してきたため、ビッグクラブでのさらなる飛躍が期待されている逸材だ。今季もすでに、リーグ第5節のマンチェスター・ユナイテッド戦で圧巻のバイシクルシュートを決め、そのポテンシャルの高さを見せつけている。
だが、その決定力をストロングポイントとするならば、ウィークポイントは間違いなく、圧倒的に走行量が少ない点にある。