第2のサンチョを探せ! ブンデス各クラブがロンドンへスカウトを一斉派遣か
ダブルヘッダーでアーセナルとチェルシーのアカデミー選手を視察へ
ドルトムントのMFジェイドン・サンチョは、今季大きな話題を呼ぶ若手の一人だ。昨季まで世界的にほぼ無名だったサンチョは、ドルトムント2年目となる今季レギュラーに定着すると大ブレイクし、イングランド代表デビューも飾った。現在の市場価値は1億ポンド(約147億円)にもなると報じられている。ドイツ・ブンデスリーガの各クラブは、“2匹目のサンチョ”の獲得を目指し、イングランドでスカウティング活動を展開すると、英紙「ザ・サン」が報じている。
同紙によると、ブンデスリーガの視察団は8日を目指して渡英するようだ。この日、ロンドンでは、アーセナルU-18vsチェルシーU-18の試合が午前中に行われ、午後にはチェルシーU-23vsマンチェスター・シティU-23も予定されている。つまり、1日で2試合、ダブルヘッダーでの視察が可能なのだ。
この状況を受けて、ドイツ国内では「英国行きの飛行機が、ブンデスリーガのスカウトで埋まる」という冗談も飛び交っているという。実際、何人のスカウトが渡英するかは明らかになっていないが、記事では1部リーグのすべてのクラブのスカウトが渡英する可能性があると報じている。
近年、イングランドではアカデミーが優秀な選手を数多く輩出している。2017年にFIFA U-17ワールドカップ(W杯)とFIFA U-20W杯の両方で優勝を飾ったのは、その成功の象徴と言えるだろう。しかし、自国のリーグであるプレミアリーグには、世界各国からトッププレーヤーが集まるため、イングランドの若い選手たちの出場機会は限られる。そこを狙ってドイツ・ブンデスリーガの各クラブが、将来のスター候補獲得に乗り出しているのだ。
今冬の移籍市場でバイエルンが、チェルシーのU-19イングランド代表FWカラム・ハドソン=オドイの獲得を目指して4度のオファーを出したのは記憶に新しい。今後もイングランドの若手がドイツへ渡る流れは続きそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)