高校サッカー強豪校が立ったもう一つの檜舞台 “フットサル版天皇杯”に21年ぶり出場
岡山県作陽高サッカー部がフットサル全日本選手権に出場 Fリーグの浦安と対戦
3月2日に開幕したJFA第24回全日本フットサル選手権大会に、高校生のチームが出場していた。中国地域代表の岡山県作陽高である。高校サッカー選手権の常連校としても知られる作陽高サッカー部は、フットサルにも力を入れている。過去5回開催されている全日本U-18フットサル選手権には、第1回大会から連続出場を果たしており、第2回大会では日本一にも輝いている。
作陽高サッカー部のフットサルに対する取り組みは独特だ。ほとんどの高校サッカー部は、この全日本U-18フットサル選手権に向けて、サッカーの活動に取り組みながら、並行してフットサルの練習をする。しかし、作陽高では3年生になる生徒たちに声をかけ、フットサルに転向する選手の希望者をとる。フットサルをやりたいと希望した者は、そこから8月に開催される全日本U-18フットサル選手権が終わるまで、スパイクを履かずにフットサルシューズを履いて、フットサルの練習に専念するのだ。
2018年の夏、第5回全日本U-18フットサル選手権で、作陽高は準決勝で優勝することになる帝京長岡高(新潟)に敗れ、4位で大会を終えた。その後、約1カ月、フットサルに専念していた選手たちは、高校サッカー選手権を目指す同部の一員としてサッカーをプレーした。だが、三好達也監督の「フットサル全日本選手権に出てみないか?」という声を受けて、再びフットサルシューズを履くことになった。
フットサル全日本選手権というのは、サッカーの天皇杯にあたる大会だ。作陽高は岡山県大会で初優勝を飾ると、中国大会でも頂点に輝き、フットサルの日本一を決める全日本選手権本大会の出場権を獲得した。ちなみに高校生チームが本大会に出場するのは、第3回大会の旭川実業高以来、実に21年ぶりの快挙だった。
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