北アイルランドが初の欧州選手権出場へ ドイツが敗れたD組は三つ巴の大混戦に
30年ぶりのメジャー大会出場に歓喜
2016年欧州選手権の予選が8日に各地で行われた。グループFでは北アイルランド代表が同国史上初の本大会進出を決定。さらにグループIのポルトガル代表も6大会連続となる出場を決めた。一方、世界王者ドイツがアイルランドに敗れる波乱があり、グループDは勝点1差の中に3チームがひしめく大混戦となっている。
マンチェスター・ユナイテッドでプレーし、英雄と言われたジョージ・ベスト氏の出身国として知られる北アイルランドが快挙を成し遂げた。04年大会の優勝国ギリシャを相手に、日本代表DF吉田麻也とサウサンプトンで同僚のMFスティーブン・デイビスの2ゴールなどで3−1と快勝。9試合を終えて勝点を20に伸ばした。残り1試合で3位ハンガリーとの勝ち点差が4に広がったため、2位以内が確定。無条件での本大会出場が決まった。
欧州選手権の本戦出場は、同国史上初めての快挙。ワールドカップへは過去3度の出場歴があり、1958年のスウェーデン大会ではベスト8にも進出しているが、86年以降は世界の表舞台から遠ざかっていた。現代表にも、デイビスや元マンチェスター・ユナイテッドDFジョニー・エバンズ(ウェスト・ブロムウィッチ)、現ユナイテッドのDFパディー・マクネアなどプレミアリーグで活躍する選手もいるが、イングランドやウェールズらに比べれば小粒な印象は拭えなかった。30年ぶりのメジャー大会出場という快挙に、小国が歓喜に沸いた。
グループIのポルトガルは、強豪デンマークを1−0で下し、勝点を18に伸ばして首位通過を確定。MFジョアン・モウチーニョ(ASモナコ)の得点を守り切ってきっちり勝点3を手にした。
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