なでしこJ、ブラジルに3-1勝利! 高倉監督「よく耐えてくれた」と選手の奮闘称える
負傷から復活したFW小林がA代表初ゴールで決勝弾
なでしこジャパン(日本女子代表)は現地時間2日、アメリカで開催中の世界ランキングトップ10に入る4チームで争われるシービリーブス・カップの第2戦ブラジル戦に臨み、3-1の勝利を収めた。
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日本は初戦で開催国アメリカと2-2で引き分け、ブラジルはイングランドに1-2で敗れてこの試合に臨んだ。日本は昨年のU-20女子ワールドカップ(W杯)優勝メンバーのDF宮川麻都とDF南萌華がA代表初出場、DF大賀理紗子とFW池尻茉由がA代表初先発となった。
前半は互いに拮抗した試合になり、そのなかでもゴール前への進出回数はややブラジルのほうが多い展開になった。両者とも決定機を作れずに推移した試合は、前半42分にブラジルがペナルティーエリアすぐ外のゴール正面で、MFフォルミガがフリーでシュートを打つチャンスを迎えたが枠外。逆に日本は同44分、相手最終ラインのミスでボールを奪ったMF中島依美がキックフェイントからラストパスを送ると、MF籾木結花が左足でループシュートを決めて先制し、1-0で前半を終えた。
後半が始まると日本はブラジルの猛攻にさらされた。立ち上がりから、日本のゴールから約30メートルまでのエリアに完全に押し込められ、そのなかで守備陣も体を張った守備で耐えていたものの、同12分にゴール前の混戦からMFデビーニャに蹴り込まれてついに失点。1-1の同点とされた。
高倉麻子監督は同14分に4人の選手を一気に交代。さらに同23分には初戦のアメリカ戦で存在感を放ったMF杉田妃和を投入。ブラジルの勢いも止まり、日本は形成を五分に戻した。そのなかで同24分には籾木が相手GKと1対1になるチャンスを得たが、倒れるGKを交わすように浮かした左足シュートはわずかに枠を外れた。
双方とも勝利を目指すなかで決勝ゴールを奪ったのは日本だった。同36分、中央から右サイドに展開すると籾木が右足でクロス。これに途中出場のFW小林里歌子が頭で合わせてゴールに流し込んだ。2014年のU-17女子W杯の優勝メンバーだった小林は、負傷により約2年半にわたるリハビリという苦しい時期も過ごしたが、大会初戦のアメリカ戦に続く代表2試合目の出場で初ゴールとなった。