“Jリーガー代表”としてのプライドを砕かれた青山 「今まで甘かった」と自身の不甲斐なさを嘆く

 

 後半17分に交代となるまで中盤の底でMF長谷部誠とコンビを組んだ青山は「目指してきたところ(W杯)でできたけど、目指してるだけじゃだめなんだなと。結果を出すことを目指さないといけない。すべては自分でやるしかない。そういう意味で、今まで甘かったなと。結果を出してやっていくしかないし、こだわってやっていくしかない」としょう然と語った。

 念願の初舞台で身体を張った守備、展開力で違いを作ろうと必死に戦ったが、チームは主力8人を温存した相手に惨敗を喫した。

 W杯出場国の優れたサッカーに目にやれば、連携や連動性などチームとしての完成度以前に、選手個々のクオリティの高さという“最低条件”が存在する。それは強さであり、巧さ、速さ、高さ。この日後半から出場したコロンビア代表エースMFハメス・ロドリゲスなど組織力を超越する個の力を目の当たりにした技巧派ボランチは目の覚めるような思いだったようだ。

Jリーガーとして期待されていたと思うし、Jリーガーの皆さんやファンの期待に応えられなくて申し訳ない」

 海外組と国内の常連組で固定化されたザックジャパンで、青山と大久保嘉人は今季のJリーグでのパフォーマンスの高さを評価されてW杯のピッチに送り出された数少ない存在だった。Jリーガー代表として、勝利という責務を果たせなかった悔しさを全身に滲ませていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

 

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