ミラン本田に迫る危機 お家芸の経営陣現場介入でトップ下が消える?
4-3-1-2の継続は説得力に乏しい
以前、本田が「トリッキーなクラブ」と語っていたミランの伝統とも言える現場介入は、ミハイロビッチ監督にとっても頭痛の種になるだろう。それを振り払ってきた例としては、カルロ・アンチェロッティ氏(2001~09年)が挙げられるが、残してきた結果が桁外れだったために問題にはならなかった。コミュニケーションに難があり、結果的に方針に逆らったことになったファティフ・テリム監督(01年)があっさりと解任された過去を見ても、ミハイロビッチ監督が4-3-1-2システムを継続する説得力には乏しいだろう。
激しいポジション争いに加え、罰金などの制裁をクラブ側が考えていると伝えられている本田だが、ピッチ上から本職と言えるポジションが失われる危機にも見舞われている。果たして、日本代表の活動を終えてイタリアに戻った本田には、どのような現実が待ち受けているのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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