ミラン本田に迫る危機 お家芸の経営陣現場介入でトップ下が消える?

指揮官を呼び出し、4-4-2への変更を指示

 日本代表FW本田圭佑のクラブ批判などで大きな話題になっているイタリアの名門ACミランだが、お家芸とも言える経営陣の現場介入が行われたようだ。イタリア紙「コリエレ・デッラ・セーラ」が伝えている。

 インターナショナル・マッチウィークに入ったことで、本田など各国の代表選手はイタリアから旅立っている。ミランで代表入りしていないメンバーには数日間の休暇が与えられたと伝えられたが、シニシャ・ミハイロビッチ監督にとっては気の重いオフになったようだ。アドリアーノ・ガリアーニCEOに呼び出されたセルビア人指揮官は、CEOの口からシルビオ・ベルルスコーニ会長によるクラブ批判を伝聞された上に、苦境を脱するための方策としてピッチ上でのシステムチェンジを言い渡されたという。

 その内容は、4-4-2へのシステム変更だという。現状でトップ下のポジションを本田と激しく争っているMFジャコモ・ボナベントゥーラと、負傷から復帰して精力的なプレーを見せているMFアンドレア・ベルトラッチを両サイドに置き、ダブルボランチで中央の守備を固めるプランを提示されたという。

もちろん、4日のナポリ戦後に大批判を展開してクラブ幹部の逆鱗に触れたと伝えられる本田にとっても他人事ではない。兼ねてから「自分の家」、「DNAを持っている」と発言し、こだわりを見せてきたトップ下のポジション自体が、ピッチ上から消滅する可能性が高まっている。昨季の実績からは、右サイドのMFの座を争うことが現実的な路線になりそうだ。

 

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