仏代表DFが描くシンデレラストーリー 苦難の幼少期は「路上で小銭を乞うていた」
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PSG史上最年少でキャプテンマークを巻いたサコーがユース入団以前の生い立ちを告白
プレミアリーグのクリスタル・パレスに所属するフランス代表DFママドゥ・サコーが、英紙「デイリー・メール」の独占インタビューで自身の生い立ちを告白。パリ・サンジェルマン(PSG)のユースに入団する前は、路上で小銭を乞う生活をしていたと明かした。
サコーは12歳でPSGに発掘されてユースに入団。クラブ史上最年少でキャプテンマークを巻く選手に成長し、2010年にはフランス代表に初招集された。その後、13年からプレミアリーグの強豪リバプールで4年間プレーした。
フランスを代表する選手にまで成長したサコーだが、幼少期の生活は楽ではなかったようだ。記事では、昔の生活について「あまり話したいとは思わない」と触れつつも、忘れられないという若い頃の思い出を語った。
「僕は路上で、小銭を乞うていたんだ。そしたらある女性が、まるで僕が彼女を誘拐しようとしているのを警戒するように、バッグを自分の体に寄せたんだ。ショックだったよ。ただ、パンを買うお金が少し欲しかっただけなのに。その日から、僕は自分に約束したんだ。『今は、僕は空腹で、彼女は私が何か悪いことをすると思っている。でも、もし自分が何者かになって、もし自分が何かを持つ人間になったら、それをお返ししよう』とね」
そんな苦しい生活のなかでも、サコーはサッカーへの情熱を失うことはなかった。機会があれば、いつでもボールを蹴っていたという。しかし、3人の姉妹、3人の兄弟を抱えたサコーには、絶対にプロサッカー選手にならなくてはいけないという強い思いもあった。
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