複数タイトル獲得に迫るも「無冠に終わった10クラブ」 悲運の“準三冠”チームも…
マンUの“トレブル”の影で涙を呑んだアーセナル
3番目は11-12シーズンのバイエルン・ミュンヘン。リーグ開幕7試合で6勝と幸先の良いスタートを切り、MF香川真司らを擁した王者ドルトムントとタイトルレースを繰り広げていた。バイエルンはリーグ首位で2月に突入したが、当時ユルゲン・クロップ監督が率いたドルトムントはリーグ戦28試合連続無敗という記録を残した。バイエルンは最後、勝ち点8差をつけられて2位フィニッシュとなった。そして、同じくドルトムントと対戦したDFBポカール決勝では、香川の開始3分のゴールを皮切りにポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキにもハットトリックを決められて、2-5と大敗。CL決勝でもチェルシーにPK戦の末に敗れて、無冠に終わった。
そして1998-99シーズンのアーセナルも悲劇的な運命を辿った。同シーズンはサー・アレックス・ファーガソン監督率いるマンチェスター・ユナイテッドがトレブルを飾ったシーズンとして今も語り継がれているが、アーセナルもプレミアリーグとFAカップのタイトル獲得にあと一歩まで迫っていた。FAカップ準決勝でユナイテッドと対戦したアーセナルは、試合終了まで残り16分の場面でユナイテッドの元アイルランド代表MFロイ・キーンが退場になり、数的優位を得た。試合を支配していたアーセナルには多くのチャンスがあったがモノにできず。そのなかには、試合終了1分前に元オランダ代表FWデニス・ベルカンプが失敗したPKもあり、ゴールを奪えなかったアーセナルは敗退を喫した。リーグ戦では残り2試合でユナイテッドに勝ち点2差の首位に立っており、2勝で連覇が決まるはずだった。ところが、第37節のリーズ戦(1-2)でまさかの黒星。最終節は勝利したものの、2勝のユナイテッドに逆転でタイトルを譲ることとなった。
英誌「フォー・フォー・トゥー」が選出した、複数タイトル獲得に迫るも、無冠に終わった10チームは以下のとおり。
フィオレンティーナ(1998-99):セリエA3位、コッパ・イタリア準優勝
レバークーゼン(2001-02):ブンデスリーガ2位、CL準優勝、DFBポカール準優勝
バイエルン・ミュンヘン(2011-12):ブンデスリーガ2位、CL準優勝、DFBポカール準優勝
アーセナル(1998-99):プレミアリーグ2位、FAカップ準決勝敗退
ユベントス(1991-92):セリエA2位、コッパ・イタリア準優勝
バルセロナ(1999-00):リーガ・エスパニョーラ2位、スーパーカップ準優勝、CL準決勝敗退敗退
ボルドー(2009-10):リーグ・アン6位(前年優勝)、リーグカップ準優勝
ベンフィカ(2012-13):ポルトガル1部リーグ2位、カップ戦準優勝、リーグカップ準決勝敗退、EL準優勝
アヤックス(2016-17):エール・ディビジ2位、EL準優勝
セルティック(2002-03):スコットランド1部2位、カップ戦準々決勝敗退、リーグカップ準優勝
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(FOOTBALL ZONE編集部)