「さらに上の場所に行くには…」 INAC仲田歩夢、なでしこチャレンジで目覚めた自覚

なでしこリーグでの活躍にも期待が高まる【写真:後藤大輝】
なでしこリーグでの活躍にも期待が高まる【写真:後藤大輝】

「もう一つステップアップして、なでしこジャパンに食い込んでいきたい」

 なでしこチャレンジの合宿は所属クラブのキャンプイン前とあって、調整面では少なからず難しさはあったという。それでも自分の課題を認識できたことが収穫だと仲田は話す。

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「自分の長所はスピードとパワー。左利きなので、シュートとクロスのタイミングをズラせる良さもある。そこは合宿でも自分の強みとして、ある程度出せたと思います。課題は運動量ですが、ほかにもボールが入ってきても下げてしまったり、前のスペースや選手を見れない場面があった部分を指導していただいたのは収穫でした。まだまだ足りないところがあるからこそ、チャレンジという場に呼ばれていると思うので、課題を改善していきたいです」

 リーグ戦全試合出場、チーム2位タイの5得点を挙げた2018年を経て、女子W杯が開催される2019年に仲田が掲げる目標とは――。

「当然、去年のレベルが最低水準になるかなと。去年をすべて上回らないと、さらに上の場所には行けない。去年よりも長く試合に出る、点を多く取ることを意識しながら頑張っていきたいです。

 今までは『自分なんかが日本代表なんて』という思いのほうが正直強かった。でも、実際になでしこチャレンジでいろんなチームの選手と一緒にプレーして、楽しさと厳しさも感じることができました。こういう場所に呼び続けてもらうのは大事なことで、そのなかでもう一つステップアップして、なでしこジャパンに食い込んでいきたいという思いは、合宿前と今ではだいぶ変化があります。漠然としていたイメージが明確になって、自分をどういうふうに高めたら近づける、どういうふうにしたら近道かという考え方をするようになったので、それを結果につなげていきたいと思います」

 ヤングなでしこ時代から、プレーヤーとして一回りも二回りも成長した仲田が、再び日の丸を背負う姿をファンは心待ちにしている。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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