「さらに上の場所に行くには…」 INAC仲田歩夢、なでしこチャレンジで目覚めた自覚

INAC神戸レオネッサのMF仲田歩夢【写真:©INAC KOBE】
INAC神戸レオネッサのMF仲田歩夢【写真:©INAC KOBE】

2012年U-20W杯以来となる代表活動 選出への驚きと同時になでしこJを意識する合宿に

「自分なんかが日本代表なんて…」

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 なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部INAC神戸レオネッサのMF仲田歩夢は、どこかで日本代表は自分に遠いものだと感じていたという。今年1月、日本女子代表候補グループを対象とした、なでしこチャレンジのトレーニングキャンプに参加するまでは――。しかし、「なでしこに近い場所にいるのがみんなだから」という高倉麻子監督からのメッセージが、なでしこジャパン(日本女子代表)を目指すという思いを明確にさせてくれた。

 仲田は2010年のU-17ワールドカップ(W杯)で6試合中5試合に出場し、ヤングなでしこの人気がピークに達した12年U-20W杯でもメンバー入り(右股関節痛で出場は2試合)。年代別の世界大会を経験してきた一方で、これまでなでしこジャパンの招集歴はなかった。それだけに、なでしこチャレンジとはいえ、初めてフル代表に関わる活動に呼ばれたことには驚きもあったという。

「代表の合宿からは何年も離れていたので、最初は驚きもありました。でも、昨季は試合に絡めて、結果も少し残せたことで、自分の中では自信になったシーズン。やっぱりインパクトを残したい気持ちもあって、積極的にプレーしようと思いました」

 合宿中のミーティングでは、「今、一番なでしこに近い場所にいるのがみんなだから」と高倉監督、代表スタッフから話があった。“なでしこジャパン候補”としての自覚を促す言葉は仲田の心の中にストンと落ちた。「その話を聞いて、自分はなでしこジャパンに近い場所にいるんだ、チャンスなんだと認識できました」と明かす。

 また、今回もう一つなでしこジャパンを意識する出来事があったという。INACから仲田、GKスタンボー華、FW京川舞とともにキャンプに参加したFW増矢理花の存在だ。増矢は昨年の女子アジアカップ、アジア大会のメンバーに選出されるなど“常連組”と言っていい実績を誇るが、2019年初の代表活動ではなでしこチャレンジに回ることになった。

「増矢はずっとなでしこジャパンに入っていて、今回チャレンジというところで、絶対に悔しいだろうなと。あまり悔しさを表に出さないですけど、プレーでもそれが伝わってきました。そんな彼女を見て、私も『もっとやらなきゃ』『頑張らなきゃ』と刺激を受けました」

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