J1開幕戦「新戦力ベスト5&ワースト5」 輝きを放った選手とブレーキになった選手は?

2019年J1開幕戦「新加入ワースト5」ランキング

 続いて「新戦力ワースト5」を見ていく。このリストに入れるほどの低パフォーマンスではなかったが、神戸の元スペイン代表FWダビド・ビジャも物足りなさが残った1人だ。個の突破力で能力の高さを証明し、サイドに張ったところから機を見て中央に顔を出すも、ゴール前で良さを発揮しきれず。フィニッシャーとしての真価は次節に持ち越された。

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「新戦力ワースト5」は以下のとおりだ。

【新加入ワースト5】
■5位 レアンロドロ・ダミアン(川崎フロンターレ/FW)
富士ゼロックス・スーパーカップで大きなインパクトを残して開幕戦を迎えた。何度か起点になるプレーもあったが、FC東京の徹底した堅守速攻に良さを吸収された形だ。引かれた相手に対して、周囲がシンプルにダミアンを使うというプランも十分に機能しなかった。

■4位 キム・ヨングォン(ガンバ大阪/DF)
対人の守備で負けていたわけではないが、相棒の日本代表DF三浦弦太など周囲のミスに引っ張られて後手を踏んだ。また左足の技術は高いが、プッシュアップで縦に間延びしないオーガナイズなどをもっと期待したい。

■3位 アンデルソン・ロペス(北海道コンサドーレ札幌/FW)
機動力の高い湘南のディフェンスに対して消えてしまう時間帯も多かった。ボールを持って鋭い仕掛けを見せたシーンで最後の精度を欠いた部分も物足りなさが残る。

■2位 ニノ・ガロヴィッチ(鳥栖/DF)
1対1でハイレベルなポテンシャルを見せたが、不慣れな3バックでサイドからのサポートもなく、前からの守備もハマらないなかで脅かされるシーンが目立った。

■1位 杉本健勇(浦和レッズ/FW)
深い位置でボールを収めることができず、FW興梠慎三とのコンビネーションも中途半端で孤軍奮闘させてしまうシーンも。富士ゼロックス杯に続いて攻撃のブレーキになってしまった。

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(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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