3連覇狙う川崎に迫る二つの選択肢 大物L・ダミアンを辛抱強く先発起用か、それとも…

L・ダミアンにスーパーサブの役回りを任せる選択肢も

 もちろんダミアンはブラジル名門でも活躍してきたキャリアがあり、その能力に疑いの余地はない。時間さえかければ、川崎の独特なパスサッカーの水にも慣れることができるだろう。しかし、リーグ3連覇を含めた4冠(ACL、ルヴァン杯、天皇杯)を今季の目標に掲げるチームにとって、今後は二つの選択肢を迫られることになるだろう。

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 ダミアンが適応するまで辛抱強く先発で起用し続けるのか、それとも試合展開が息詰り攻めあぐねる場面での切り札としてスーパーサブの役回りを任せるのか。もちろん前者であれば適応は早まるが、それまでの間はFC東京戦のような展開が続く可能性がある。後者であれば、川崎にとっては持ち味を発揮したうえでベンチに力強いジョーカーを持つことになるが、その分適応は遅くなるだろう。

「ゼロックスでしっかり点も取って、すごく良いデビューをしたから、皆さんも期待していたとは思うんですけど、僕らももっともっと期待しているところはありますし、まだまだこんなものじゃないと思うので、彼の良さを引き出せるように考えていかなければならないと思う」

 中村は新エースに対する期待を声に出し、信頼を示していた。ダミアンは元々足元の技術が売りではないだけに、Jリーグへのフィットに加え、川崎の難易度の高いスタイルへの適応となると、流石に一筋縄ではいかないだろう。今後はダミアン、そして壮大な野望を掲げるチームの最大値を模索していくことになりそうだ。

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