本田、香川らを輝かせるだけの黒子役から脱却 清武が雪辱の地で進化を示す
かつての雪辱誓う
9月26日に行われたブンデスリーガ第7節ヴォルフスブルク戦では、DFラインの裏に抜け出してパスを受けると、華麗なボレーシュートで得点も奪っている。チームをけん引する主力として得点意欲を高め、さらなる進化を目指している段階だ。前回大会のブラジルW杯予選時には、シリア戦の舞台となるマスカットでのオマーン戦(2-1)で得点も決めている。それだけに、その時以来の代表2得点目にも期待が懸かる。
「(ゴールへつながるプレーに)こだわっていきたいし、結果を求められればいい。(オマーン戦でゴールを決めたが)ああいったいい形でゴールができればいい。調子もいいですし、チームが勝てるようにしたい」
2012年2月のロンドンオリンピック予選でシリアと対戦したが、本大会に出場した清武も当時の予選は欠場。それでも「その時もアウェーでシリアが一番大事な試合っていうところで負けた試合(1-2)だった。非常に残念でしたし、そういう相手とまた一番大事な時に戦えることは、すごく縁がある」と振り返った。そして、語気を強めてこう語った。
「自分たちの世代が悔しい思いをしてるんで、明日はしっかりたたきたい」
黒子役に徹しながらも、虎視眈々(たんたん)と得点を狙いに行く。主役にもなれるバイプレーヤーとして雪辱の地で進化の過程を見せられるか。シリアは今予選3試合を終えて13得点無失点で全勝中。絶好調を維持し、グループEで日本の上をいく。その難敵を前に25歳の攻撃的MFは、力強い言葉で勝ち点3をもぎ取ると宣言した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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