「本田は逃げる準備をしている」 イタリア紙が来年1月移籍の可能性を報じる
チームの低迷が市場価値を下げるリスクも
今季開幕前にエバートンやトットナムからオファーが来たと言われる本田だが、ミランで輝くために残留を果たした。チームにとってもアジア市場開拓に向けた広告塔として重宝していたが、現在の本田は移籍に傾いているとリポートされている。
2年連続でヨーロッパのカップ戦出場権を持たないミランでプレーしているため、来年1月に欧州カップ戦に参戦しているチームに移籍しても出場できることは、本田にとってのメリットになる。その一方で、今季3勝4敗で11位に沈むミランの不振は、選手の価値を下げるリスクをはらんでいるという
「実際にはミランの多くの選手たちには悪夢となっている。国際舞台に立てておらず、彼らの多くは選手としての価値が下がってしまうリスクを抱えている。今回の本田の問題行動を、カーサ・ミラン(クラブ本部などが入った建物の名称)は確実によく思っていない。惨敗後の、誰もが沈黙してほしい月曜日だった。いら立たしさはかなりのものだったので、この日本人はクラブの規律を乱した者とみなされ罰金を課せられた」
チームが機能不全な状況に加え、1年間リーグ戦でゴールから遠ざかり、今季も無得点でアシストゼロの本田はマーケットでの価値を損なうリスクもあるという。
本田のみならず、出場機会を失っている元フランス代表DFフィリップ・メクセス、元U-21スペイン代表MFスソも1月に移籍となる可能性があるという。退路を断つような発言で波紋を広げた本田は、地元メディアに「マーケティングマン」と報じられるほど、かつての名門の営業面で重要な存在だが、ミラン脱出というシナリオが、水面下ですでに動きだしているのかもしれない。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images