難敵シリアに警戒感を募らせる長谷部 「この暑さは一つの問題になる」
もし敗れるようだと日本は苦しい立場に
2次予選のレギュレーションは、日本が入るグループEを含む8つのグループの1位と、2位の中で上位4ヵ国を合わせた12チームが通過するというもの。現在、勝ち点9で首位に立つシリアに対し、2位の日本は勝ち点7。この試合で引き分けに終わると、2位のまま後半戦に突入し、もし敗れるようだと勝ち点差が5に開き、今後は他グループの2位の動向も注視しながら戦っていくことになる。それだけに、「良い緊張感がある。今度の試合の大切さはみんなが十分理解している。そういう意味では、練習も緊張感のある良いものになっている」と、チーム全員がこの試合の重要性を認識したピリッとした雰囲気にあると語った。
そして、ボランチを務める長谷部自身も、勝利のためには攻撃的な意識を強く持つことが必要だと語る。
「僕個人というよりも、チームとしてゴールの意識を強く持たないといけない。中盤の位置で言えば、ボランチの選手もどんどんゴールに絡むプレーをしないといけない」
長谷部自身は、日本代表選手としてのゴールが約4年9ヵ月も生まれていない。前回のゴールは、アルベルト・ザッケローニ監督が率いていた2011年のアジアカップ。奇しくも、この時の対戦相手がシリアだった。「いい準備をして勝ち点3を取りたい」と語る頼れる主将のゴールが生まれれば、ハリルジャパンに大きな勢いを呼び込むはずだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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