難敵シリアに警戒感を募らせる長谷部 「この暑さは一つの問題になる」
13得点0失点と完璧なスタートを切ったシリア
日本代表の主将・長谷部誠(フランクフルト)が、8日に行われるワールドカップ・アジア2次予選のシリア戦へ警戒感を露わにしている。チームはバヒド・ハリルホジッチ監督の下で、2次予選の行方を左右する大一番に向けて本格的なトレーニングを開始。中盤の要でありチームの心臓部を務める長谷部は、「簡単なゲームにはならない」と、厳しい表情で語った。
シリアは今予選、ここまで3戦全勝。13得点で無失点という完璧なスタートを切っている。「シリアの映像は、今までの対戦相手の分析ビデオでも多少は見ている。非常に効率良く点を取ってくるチーム。失点もゼロなので簡単な試合にはならないと思う」と、長谷部はカンボジアとアフガニスタンに対し、それぞれ6-0と勝利した得点力を警戒した。
そして、長谷部がゲームのポイントとして懸念しているのが、開催地であるオマーンの暑さだ。政情不安定なシリア国内ではなく、中立地での対戦となったが、10月の平均最高気温が35度近い中東の中でも過酷な灼熱の地。ヨーロッパと日本国内でプレーする選手で構成されたハリルジャパンにとって、涼しさに体が慣れている今、2ヵ月ほど季節が逆戻りしたかのような猛暑の中で行うゲームは、想像以上の負担を強いられることが予想される。
「(オマーンに)入って今日初めてしっかりとした練習をしてみて、この暑さというのは一つの問題になる。この気候の中でどういうサッカーをしなければいけないのか。時には効率も考えなければいけない。これだけ暑くて、スタジアムがどういう雰囲気になるのかは分からない。とにかく試合にフワッと入らないようにしたい。観客があまり入らなかったり、この暑さでフワッとゲームに入ってしまうと後で取り返しのつかないことになってしまう。立ち上がりから、しっかりゲームに入ることが大事だと思う」