クライフ氏がマンUのファン・ハール戦術に疑問 「彼は試合を支配していない」

極度のポゼッション志向も「奇妙な状況だ」

 オランダサッカー界の大御所で元バルセロナ監督のヨハン・クライフ氏が、マンチェスター・ユナイテッドを率いる同胞、ルイス・ファン・ハール監督の戦術を「支配力の欠如」と指摘している。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
「彼は試合を支配していない。私は圧倒的なフットボールが好きなんだ。マンチェスターはそんなフットボールをしていない」
 クライフ氏は現役時代、「トータルフットボール」の具現者となった歴史的なスーパースター。指導者としても自らの理想を貫き、アヤックス、バルセロナを率いて数々の栄冠を勝ち取った。そのレジェンドの目に、ファン・ハール監督の戦術は物足りないものに映っているようだ。
 ポゼッションを重視し、ボールロストとそのリスクを嫌う独特の哲学を誇るファン・ハール監督は、今季一時チームをリーグ首位に押し上げるなど手腕を発揮しているが、敵地アーセナル戦では0−3と完敗。アーセナルと勝ち点で並び、得失点差で3位に転落している。
 極度のポゼッション至上主義を打ち出すファン・ハール監督がユナイテッドで見せている戦術について、支配力が欠如しているとクライフ氏は指摘している。
 「ファン・ハール監督の戦術はあまりに慎重か?」と質問されたクライフ氏は、「そうは思わない。だが、強いチームには良い成績を残せているのに、弱いチーム相手には苦しむ。奇妙な状況だ」と語っていた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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