「2011年のメンバーを超えたい」 なでしこ籾木、女子W杯で目指す“新たなストーリー”
“最もタフなグループ”と言われるW杯の印象は…「イングランドが一番強い相手になる」
女子サッカー界は2019年、ビッグイベントを迎える。4年に一度開催される女子ワールドカップ(W杯)だ。昨年12月にフランス大会の組み合わせ抽選会が行われ、日本はイングランド、スコットランド、アルゼンチンと同じD組に入った。FIFAランキング4位のイングランドを中心に、全6グループの中で最も同ランキングの平均値が高い。女子W杯公式ツイッターも「最もタフなグループ」と称するなか、なでしこジャパン(日本女子代表)の選手たちはどのように捉えているのか。2017年3月の代表デビュー以降、21キャップを刻んでいるFW籾木結花(日テレ・ベレーザ)に印象を訊いた。
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籾木は2012年にU-17W杯、2016年にU-20W杯と世界大会を経験。現在の女子サッカー界には、前回のW杯優勝国アメリカがFIFAランキング1位で“女王”として君臨しているが、籾木は過去と比べて各国の実力は肉薄してきていると話す。
「今の女子サッカーは、どの国と当たってもどちらが勝つか分からないレベル感なので、アルゼンチン、スコットランドとの対戦経験はありませんが、警戒しなければいけない強豪国だと考えています。イングランドに関しては、女子プレミアリーグにすごく力を入れていて、アーセナルやチェルシーといったチームがお金をかけて素晴らしい選手たちを加えて、レベルがどんどん上がっている。グループリーグではイングランドが一番強い相手になると思います。どのグループに入っても厳しい戦いですけど、危機感を持ちながら臨みたいです」
W杯開幕まで残り4カ月。籾木は2017年12月の代表戦から、1カ月間で3度の肉離れを起こす壁にぶつかった。一つの目標としていた、W杯予選を兼ねた18年4月のアジアカップには「間に合うだろう」と考えていたと明かすが、回復が間に合わずにメンバー入りを逃し、最終的に半年間の離脱を余儀なくされた。それだけに、「まずは怪我をせずに」との思いが強いという。