「幸せを奪っている」 チェルシーOBがサッリ采配を批判「スターが移籍を考え始める」
現在のやり方は、アザールやカンテを退団に追い込むとメルヒオット氏が警鐘
チェルシーOBの元オランダ代表DFマリオ・メルヒオット氏は、現在古巣を率いるイタリア人指揮官マウリツィオ・サッリ監督が、チームのスター選手であるベルギー代表FWエデン・アザールやフランス代表MFエンゴロ・カンテを退団に追いやる可能性があるとの見解を示している。英サッカー専門誌「フォー・フォー・トゥー」が報じた。
チェルシーは、プレミアリーグ第26節でマンチェスター・シティに0-6の敗戦を喫した。さらに現地時間18日に行われたFA杯5回戦でもマンチェスター・ユナイテッドにホームで0-2の敗戦を喫して大会から姿を消し、サッリ監督は解任の危機に直面している。
1999年から2004年までチェルシーでプレーしたメルヒオット氏は、英ラジオ局「talkSPORT」のインタビューで、「選手を本来のポジション以外でプレーさせることは、その選手から幸せを奪うことになる。幸せを感じなければ、選手はどこか他のクラブに行くことを考え始める」と述べた。サッリ監督は主力であるアザールとカンテを、両選手がこれまで最も得意としてきたポジションでプレーさせていない。こうした起用が続けば、二人が退団を考える可能性もあると警告している。
「カンテは自分の得意な仕事をしている時はハッピーだ。だが今、サッリは彼を前に行かせようとしている。彼の強みは、相手の攻撃を潰すこととボールを奪い返すこと。カンテが後ろにいることで、他のチェルシー選手はもっとリスキーなプレーができるようになる。しかし、それがなくなった今では、彼らがボールを失った時、対戦相手は一直線に向かってくる。
アザールについても同じことが言える。サッリは、彼がドリブルをし過ぎるなんて不満を言い始めているが、何を求めているんだ? それが彼の能力で、彼がドリブルをしている時は、誰も彼に対抗しようと思わない。彼にドリブルではなく、ワンタッチのプレーをしてほしいのならば、そもそもチームに入れるべきではない」
アザールの去就については、まだ何も発表されていない。だが、チェルシーが昨年のうちに送った週給30万ポンド(約4300万円)の契約延長オファーに対して、今もサインをしていないことから、ロンドンを離れて自身が憧れのクラブと明言していたレアル・マドリードへ向かうのではないかとの憶測が広まっている。
メルヒオット氏は、「もし、スター選手を残したいのであれば、彼らを気持ち良くプレーさせてあげることが必要だ」と、自身の見解を示した。
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(FOOTBALL ZONE編集部)