J1全18クラブ戦力分析「監督」編 実績十分の名将が満点評価、日本人指揮官の上位は?
今季結果を残せば、日本代表の森保監督に匹敵する評価の指揮官は?
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リーグ2連覇を成し遂げた川崎フロンターレの鬼木達監督(8点/就任3年目)は、その実績からさらに高い評価にしたいところだが、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)やルヴァンカップ、天皇杯での采配などを見ると甘さもある。また、昨季はスタートダッシュが上手くいかずACLでは早期敗退。リーグ戦でも広島やFC東京の失速に助けられた感もあり、改めて選手の意識付けを徹底しているようだ。そうした課題を乗り越えてリーグ3連覇やカップ戦も制覇すれば、日本人監督として日本代表の森保一監督にも匹敵する名将の実績と評価を手にするはずだ。
ヴィッセル神戸のフアン・マヌエル・リージョ監督(8点/就任2年目)は、”グアルディオラの師”とも言われる現在の欧州サッカーの先駆者とも言える理論家だ。当初は手腕に疑いの目もあったが、途中就任の昨季は短期間で基本的なポジショニングから再構築し、終盤戦で片鱗を示した。元スペイン代表FWダビド・ビジャやMF山口蛍、DF西大伍らを補強し、チームをどう強化するのか注目が集まる。徹底して相手のストロングポイントを消しにかかるチームにどう対抗するか、また昨年の対戦で打ち合いを挑んで跳ね返された川崎戦での采配も注目だ。
オーストラリア代表で前回の2015年アジアカップ制覇を成し遂げた横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(8点/就任2年目)は革命的な攻撃スタイルを導入したなか、今季タイトルをもたらせば、その評価は飛躍的に高まりそうだ。その横浜FMに勝利してルヴァンカップ優勝を成し遂げた湘南ベルマーレの曹貴裁監督(8点/就任8年目)は、チーム予算など決して潤沢ではないチーム事情を考えると、その手腕は日本人監督の中で最高ランクに値する。
清水エスパルスのヤン・ヨンソン監督(8点/就任2年目)は、一昨季の途中から広島を立て直して残留に導き、昨季の清水でシーズンを通した指導力も示して8位に食い込んだ。昨季11ゴールのFWドウグラスが不整脈の治療のために一時帰国するアクシデントも起きているが、新たに3-4-2-1システムの導入も試みるなど意欲的に取り組んでいる。
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河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。