ミラン本田の過激発言を紹介したイタリア紙 「異常行動」も内容自体は「正論」

物静かな男が発した突然の批判に驚き

 ACミランの日本代表FW本田圭佑は、10月4日に行われたナポリ戦で2試合連続の出番なしに終わった後、成績が低迷するクラブとサポーター、メディアを痛烈に批判したが、イタリアメディアはこの発言について「異常行動」としながらも、内容自体は「正論」と大きく紹介している。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は、「ミラン危機、9000万ユーロはどこへ?」と報じている。

 3日間の発熱による離脱後、2試合連続で出場機会のなかった本田がサンシーロのミックスゾーンで日本人記者を相手にまくし立てた発言は、今季約120億円の補強費を投入しながら、不振が続く名門に憤るイタリアメディアの琴線に触れた。

 記事では「今回の本田圭佑は”禅”よりも”サムライ”だった。ミランの転落は、彼にも突然の異常行動を引き起こした。落ち着いて、冷静なライフスタイルを持つ人にも。たしかに、ここ2試合ベンチで過ごせば良い気分ではないにしても。『なぜ外れているのかわからない』と話しているが……しかし穏やかで、よく考える人が話せば効果がある。日本人報道陣を信じて、日曜日の試合後に話した言葉は、厳しいものだった。イタリア人記者に伝えるようにと願っていた」とレポートしている。

 練習場などでの模範行動を歴代の指揮官に高く評価されてきた本田のコメントは、真摯な提言として受け止められている。

「ここ数年を評価すると、クラブ再建はできないことがはっきりしている。パリSGや(マンチェスター・)シティのような投資をするのか、あるいはクラブの構造を再検討するしかない。幹部、監督、サポーターは状況に気付かなければならない」

 

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