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モウリーニョ、かつて“犬猿の仲”だったベンゲルを称賛 「最高の監督の一人」
かつては「失敗のスペシャリスト」と揶揄も、「いつもリスペクトが存在していた」
マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ前監督は、チェルシー時代を含めて数々の指揮官との“トークバトル”を繰り広げてきた。代表格と言えば、昨季限りでアーセナルを勇退したアーセン・ベンゲル氏だろう。そのベンゲル氏が国際的なスポーツ授賞式である「ローレウス賞」で表彰されたが、モウリーニョ氏がリスペクトあふれるメッセージを送ったと米スポーツ専門局「ESPN」が報じている。
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現地時間18日に開催されたローレウス賞授賞式で、ベンゲル氏は“サッカー史における最高の監督の一人”として表彰を受けた。これを受けて祝福のメッセージを寄せたのがモウリーニョ氏だ。かつてモウリーニョ氏は、ともにテクニカルエリアに立つベンゲル氏について「失敗のスペシャリスト」と口撃。2人の関係は、長年にわたって“犬猿の仲”として衆目を集めていた。
しかし、現在フリーとなっている両者は、和解した模様だ。「道を歩んでいくうえで、いくつかのエピソードはあったけどね」と、ユーモアを交えながら、ビデオメッセージにて「リスペクト」の念をこのように口にしている。
「私は一人で話すことしかできない。競争を心から楽しんでいたんだ。だけど、そこにはいつも本当のリスペクトが存在していた。彼はあのフットボールクラブ(アーセナル)に数多くの歴史を築き上げた。与えられたニックネームが、それを表している。『インビンシブル(※2003-04シーズンにプレミアリーグ無敗優勝を果たしたアーセナルの愛称)』なんて呼ばれるなど、驚異的だよ。監督の哲学という点でも、ほとんど完璧なチームだった。彼はサッカー史における最高の監督の一人だ」
これまでの丁々発止のやり取りを思えば、ここまでの絶賛はベンゲル氏としては多少おもはゆいものかもしれない。昨季のベンゲルの本拠地ラストゲームではアレックス・ファーガソン氏と3ショットに収まったことも話題になった。結果がすべての監督業の中での衝突はあったが、勝負の場を離れれば、モウリーニョ氏も敬意を持っていたのだろう。
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(FOOTBALL ZONE編集部)