韓国紙がACL展望 「明らかに下降線」のKリーグ勢も…「強力な優勝候補」に推すのは?
ACLグループステージの出場チームが決定 日韓ともに各4チームが参戦
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のプレーオフが19日に行われ、東地区のグループステージに出場する16チームが決まった。日本からは鹿島アントラーズとサンフレッチェ広島がプレーオフを突破。一方、韓国は蔚山現代がプレーオフ突破を果たした。
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この結果を受けて韓国のスポーツ紙「スポーツ東亜」は、「Kリーグは3年ぶりにアジアの頂点に立つことができるか」との見出しを打ち、KリーグとJリーグの比較記事をまとめている。
記事は冒頭から「2019年のACLがスタートした。Kリーグは挑戦者の立場だ。2016年に全北現代が優勝してから、2年連続で日本のクラブの優勝を見守るしかなかった。中国の勢いもある。一方でKリーグは明らかに下降線を辿っている」と始まっている。
同紙は「数年前までACLの強者はKリーグだった」と伝えている。歴代の優勝チームを見れば、2006年に全北現代がACLを制覇したあと、09年は浦項スティーラーズ、10年は城南一和天馬、12年は蔚山現代が続き、16年には再び全北現代が栄冠を手にしている。
「ただ、その勢いは長くは続かなかった。投資が減り、Kリーグの勢いは止まった。その間、中国と日本は果敢な投資で戦略を練った。投資も人気も下降線を辿るKリーグと大きく対比された」
さらに同紙は、KリーグとJリーグにこうした差が開いた要因について「日本のクラブはジュニアユースなど、長期的プランを立て、持続可能な運営をしてきた。効率的な選手育成及び管理を推し進める日本のクラブは、2017年から確実に頭角を現した」と指摘している。
浦和レッズがACLを制覇した17年。Kリーグクラブは蔚山現代、FCソウル、水原三星がグループステージで敗退している。
さらに「2018年の主人公も日本だった。全北現代(ベスト8)、蔚山現代(ベスト16)、済州ユナイテッド(グループステージ敗退)が結果を残せず、唯一ベスト4入りしたのが水原三星だった。相手は日本の鹿島アントラーズだったが、2戦合計で敗れている。鹿島は決勝でペルセポリス(イラン)を破って優勝。2年連続で日本のクラブの強さを示した」と報じた。
金 明昱
1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。