「また一から精進してやっていきたい」。敗戦の現実を受け入れつつも、自らのスタンスを信じる本田圭佑
日本代表は6月24日(日本時間25日)、ブラジルW杯1次リーグ最終戦となるコロンビア戦で1-4と大敗を喫した。この結果、1分2敗でグループCの最下位に終わり、1次リーグ敗退。本田は試合終了後、声をしぼり出して「無念の一言、招いたのは自分自身。全てを受け入れる必要がある」と語った。
背番号「4」は今大会3試合にフル出場し、1得点1アシストを記録した。だが、この日は、コロンビアの決勝点の場面に絡む痛恨の失態を犯してしまう。後半37分、中盤でパスを受けたところを狙われてボールを失うと、そこから一気に運ばれて3点目を与えてしまった。
試合後の本田の舌は淡々と、一つひとつ言葉を選んで回った。気持ちを無理やり整理させながら、6分間に及ぶやりとりには、押し殺された悔恨の情が垣間見えた。
「自分が言ったことに対する責任もありますし、これが現実なんでね。非常に惨めですけど、全てを受け入れてまた明日から進んでいかないといけない。僕が言うことに、当然ながら信用も下がる。また一から、この悔しさを生かすしかないのかなと。ただ、自分にはサッカーしかないし、自分らしくやっていくしかやり方を知らない」
「W杯優勝」を目標に戦った4年間だった。それが手を伸ばしても、触れることさえできない距離にあることを痛感させられた。だが敗れてなお、貫いてきた人生観は曲げないという。
「ここで変えないと言っても『何、言ってんだ』ってなるでしょうけど、俺はこの生き方しか知らないし、自分らしく生きる、生き続ける。少なくとも明日からサッカーをできるチャンスが僕にはあるというのは、すごい幸せなこと。それは本当にサッカーに感謝しないと。強気しか僕には道がない」
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