解任求めるブーイングも意に介さないサッリ監督 「心配事はセリエB時代のほうが多い」
マンUに0-2で敗れ、FA杯敗退となったチェルシー、監督解任への動きが加速か
イングランド・プレミアリーグのチェルシーは、現地時間18日のFA杯5回戦でマンチェスター・ユナイテッドにホームで0-2の敗戦を喫して大会から姿を消した。大きな批判にさらされているイタリア人指揮官マウリツィオ・サッリ監督は、試合後に「セリエBの監督をしていた時のほうが、よほど心配事を抱えていた」とコメントしている。イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じた。
チェルシーはプレミアリーグ第26節でマンチェスター・シティに0-6の敗戦を喫して、サッリ監督への批判が一気に強まった。解任論も噴出するなかでユナイテッドとのFA杯5回戦を迎えたが、フランス代表MFポール・ポグバに前半で1得点1アシストのパフォーマンスを見せつけられ、後半も追いつけなかった。
サッリ監督は試合後の記者会見で「結果を見れば、私たちは不運だったと言える。前半は間違いなく相手より攻撃的な部分で良いプレーを見せることができていた」と、敗戦にも内容の良さを強調した。そのなかでサッリ監督は、課題として「私たちは抜け目のなさやアグレッシブさという点で成長しなければならない」とコメントしている。
後半にはサッリ監督の解任を求めるコールが鳴り響き、試合終了後にもブーイングに包まれた状況だが、イタリアで銀行員を務めアマチュアリーグの指導からたたき上げてきた指揮官は意に介していないようだ。
「私が心配するのは結果についてであり、サポーターについてではない。クラブの信頼は私が考える問題ではない。私が考えているのは、次の試合に向けて今夜の試合で上手くいかなかった部分を改善することのみだ。その意味では、セリエBの監督をしていた時のほうが、よほど心配事を抱えていた」
セリエAのエンポリで攻撃的なサッカーによって大きく評価を高め、名門ナポリでそれを確かなものにしたサッリ監督は、今季からプレミアリーグへと挑戦している。そこでは苦しい状況に置かれているが、現在、指導しているのは世界でもトップクラスの選手たちばかり。セリエBの選手たちに比べれば、確かに改善点は少ないだろう。また、金銭的な問題や契約の不確かさなどを抱える母国の下部リーグで指揮をしていた当時に比べれば、精神状態としては落ち着いていられるのかもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)