ベンゼマ、代表に招集されなくても「イライラしない」 今の仏代表は「違うチーム」
レアルで結果を残し続けるベンゼマだが、恐喝事件の影響で代表からは招集されず
今季、レアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマは、公式戦38試合で19得点7アシストをマークしている。フランスは来月、2020年の欧州選手権予選でモルドバとアイスランドと対戦することになっており、ベンゼマはフランス代表に招集されるには十分な結果を出している。しかし、当の本人は代表に呼ばれなくても、苛立つことはないと冷静でいるようだ。スペイン紙「AS」が報じている。
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ベンゼマは先月24日に行われたジローナとのスペイン国王杯準々決勝第1戦(4-2)で1得点、27日のリーガ・エスパニョーラ第21節エスパニョール戦(4-2)で2得点、31日の国王杯準々決勝第2戦(3-1)で2得点。さらに今月3日のリーガ第22節アラベス戦(3-0)でも1得点を挙げ、公式戦4試合連続の計6得点をマーク。まさに“絶好調”のシーズンを送っている。
パフォーマンスだけを見れば申し分ないベンゼマだが、同選手は2015年に、セックステープをネタにリヨンのフランス代表MFマテュー・ヴァルブエナが恐喝された事件に関与したとされ、恐喝、共謀容疑でフランス警察当局に逮捕・起訴されている。この件に関して正式に有罪とはなっていないものの、代表からは事件が解決するまで追放処分を受けており、2015年10月以降、一度も招集されていない。
結果を出しているにもかかわらず、代表から声がかからないことについて、ベンゼマはフランスのテレビ番組「テレフット」のインタビューで「ナショナルチームに呼ばれないからといって、イライラするようなことはない」とコメントした。
フランスは2016年に欧州選手権で決勝に進出、昨年のロシア・ワールドカップでは優勝している。ベンゼマは、そのことに触れ、「今のフランスは以前とは違う。彼らは世界チャンピオンで、新たな世代、若い選手がいて、とても強いんだ」と、同選手が最後にプレーした3年半前とは違うチームとの見解を示し、「私はただ、彼らのベストを願うだけだよ」と述べた。世界有数のストライカーであるベンゼマだが、彼が再びフランス代表のユニフォームを身に着けることはないのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)