アラベス乾貴士が早くも古巣ベティスと激突 スペイン紙も「主人公になる男」と注目
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移籍後2戦目となる乾貴士、来季EL出場圏内を争う保有元ベティスと対戦
日本代表MF乾貴士は今冬の移籍市場でベティスからアラベスに期限付き移籍し、現地時間17日に移籍後2戦目、そして古巣ベティスとのマッチアップに臨む。ベティスが直接対決でも出場可能とした条項を入れた契約を結んでいたため、いきなりの“再会”となる。ベティスvsアラベスは現地時間17日に開催されるが、スペイン紙「マルカ」はこの一戦の焦点を乾に当ててプレビュー記事を掲載している。
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第23節終了時点でUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場圏内の6位に位置するアラベスと、それを追いかける7位ベティスの勝ち点差は「3」で、この試合が両者にとってターニングポイントになることは間違いない。そのなかで「ピッチ上で間違いなく主人公」になる男として、「マルカ」紙に取り上げられているのは乾だ。
「乾は昨夏、(ベティスの)セラ・フェレール副会長によって移籍金0円で契約された一人だった。しかし、キケ・セティエン監督のシステムに彼自身の適応がなかなか進まず、明確な成功を手にすることができなかった。そして母国の代表に選出され、アジアカップへと出場した」
2得点を挙げて活躍したロシア・ワールドカップ後、エイバルからベティスに移籍してからの雌伏の時をこう振り返っている。また、同紙はベティスのセティエン監督のコメントについても紹介している。
「乾が(アジアカップ)決勝後に、良い方向へ進められなかったことを少し残念に思っている。我々は彼とともにいた喜びを大いに感謝している。なぜなら、非常に献身的な態度で多くのことをもたらしたからだ。しかし、彼には成功が欠如していた。そのポイントは、ゴールやアシストが少ないことにある」
乾が出場機会を求めて新天地に旅立ったことが、セティエン監督としては心残りだったのかもしれない。ただ、乾としてはアラベスでのデビュー戦となった前節レバンテ戦で決定機こそ逃したものの、積極的なプレーで2-0の勝利に貢献し、アラベスのアベラルド監督から早くも信頼を得たようだ。自らの力をアピールすることで、アラベスだけでなくベティスのファンにも強いインパクトを与えられるか。この一戦の最大の見どころとなる。
(FOOTBALL ZONE編集部)